第8節の今季最多44得点でも自己評価は「88点」 IBMスタントンHCが求める理想の試合とは
IBM BIG BLUEがXリーグプレミア第8節でOrientalBioシルバースターを44対20で下して今季4勝目を挙げた試合では、オフェンスは今季最多の得点と獲得ヤードを記録し、ディフェンスも3インターセプトを奪うなど、攻守がかみ合った。それでも、試合後のジョン・スタントンヘッドコーチ(HC)がチームにつけた点数は「88点」だった。
「結果は良かったですね」と振り返ったスタントンHCが強調したのは、スコア以上に試合内容だった。IBMはこの試合までの1か月、パナソニック インパルスや富士通フロンティアーズに敗れ、上位チームとの力の差を痛感してきた。その中で取り組んできたのが、試合を通じて高いパフォーマンスを維持することだ。
「最初から最後までいい試合をしようというテーマに集中しています」と、スタントンHCは、この日の戦いについて「今シーズン、一番それに近かった」と評価した。
その言葉を裏付けるように、IBMはオフェンス、ディフェンス、スペシャルチームの各ユニットが持ち味を発揮した。攻撃ではTEベルンハルト・サイコビッツが2タッチダウンを記録。守備も3つのインターセプトで相手の攻撃を断ち切った。さらに、控え選手が活躍したことも指揮官は評価する。「2番目、3番目の選手が試合に出て、よく活躍したと思います」
特定の選手だけに頼らず、チーム全体で戦えたことが、この日の収穫だった。攻撃面で存在感を放ったのが、NFLのアリゾナ・カーディナルスで練習生まで上り詰めたサイコビッツだ。9月上旬に来日したばかりだが、プレーブックの習得が進み、徐々に本来の能力を発揮できるようになってきた。「頭が良くても、(プレーの習得には)ちょっと時間がかかる。でも、やっと慣れてきたと思います」とスタントンHCは言う。
スタントンHC自身も現役時代はTEだった。サイコビッツについて「サイズもあって、スピードもあって、ブロックとキャッチもうまい。何でもできるタイプ」と高く評価する。
また、オフェンスラインも相手にサックを一度も許さなかった。ブリッツによるプレッシャーを受けながらも、QBを守り切ったことに指揮官は手応えを示した。それでも、自己評価は88点にとどまった。「日本一を目指しているから、まだまだ満足はできないですね」
第10節の相手は現在6位で勝ち点12のエレコム神戸ファイニーズだ。同5位、12点のIBMにとってはプレーオフ・ライスボウルトーナメント出場を懸けた重要な一戦となる。