QB大橋功典に「よくて50点」の辛口評価も 伊倉HC「彼にとっても大きな勝ち」
ノジマ相模原ライズの伊倉良太ヘッドコーチ(HC)は、先発2試合目で初勝利を挙げたQB大橋功典(関西学院大)に「よくて50点」と辛口評価を下した。それでも、エースQBカート・パランデック不在の中でつかんだ白星については、「チームとしても、彼にとってもすごい大きな勝ち」と、その価値を認めた。
Xリーグプレミア第9節、富士フイルム海老名Minerva AFCとの一戦は、最後まで勝敗の行方がわからない接戦となった。ノジマ相模原は24対17で競り勝ち、今季4勝目を挙げた。
伊倉HCは「ゲームプラン通りだと思います。我慢する展開は多いとは思いますが、その中でもしっかりと、ODK(オフェンス、ディフェンス、キッキング)でそれぞれいいプレーが出たというところで、勝ち切れたのはすごい次につながる試合だと思います」と振り返った。
前節に続きこの日も先発を任された大橋は、レイヴォン・ジョンソンとのコンビで2本のタッチダウンパスを決め、勝利に貢献した。しかし、伊倉HCの評価は手厳しい。「まだ不用意なターンオーバーもありますし、出来としては全然まだまだだと思います。これからの選手だと思っていますので、よくて50点じゃないですか」
それでも、大橋が先発QBとして初勝利を挙げたことについては、「もちろんチームとしても、彼にとってもすごい大きな勝ちだと思います」と、成長途上のQBが手にした白星を評価した。
DB登録のジョンソンをWRとして起用したことについては、外国人選手の出場枠(フィールドに同時に立てる外国籍選手は2人まで)を考慮し、「人的なリソースをフルで使った」と説明。電通キャタピラーズ時代にはWRとしてプレーしたジョンソンと大橋の連係については、「急造にしてはよくできたんじゃないかなと思います」と評価した。
大橋個人だけではない。チーム全体の完成度についても「50点」と厳しい評価を下した。大橋を中心とした攻撃の組み立てなど、控え選手の底上げが進んでいることや、これまで課題としてきたキッキングで好プレーが出たことを収穫に挙げる一方、不用意な反則を問題視した。
特にパーソナルファウルについては「気持ちのコントロールをしっかりできないと、やっぱり上とは戦えない」と指摘。映像を確認した上で、選手たちと改善に取り組む考えを示した。
次節はリーグ上位の富士通フロンティアーズと対戦する。昨季はレギュラーシーズンで勝利するも、ライスボウルトーナメントでは苦杯を舐めた。伊倉HCは「基本的には変わらないです。スタンスは変わらないです。僕らが持っているものを100%フィールドで出し切れる準備をするだけです」と語った。
大橋の成長とチームの完成度向上。勝利の中にも課題を残したノジマ相模原が、リーグ上位の富士通を相手にどこまで戦えるか。伊倉HCが求める「100%」のパフォーマンスが試される。