「チャンピオンとして満足できない」 パナソニック高山直也HCが見据える秋への課題
春シーズンを2勝2敗で終えた昨季王者に、安堵の表情はなかった。
パナソニック インパルスは7月4日、東京ガスクリエイターズを29対0で下し、連敗スタートから2連勝で勝率を五分に戻した。しかし、高山直也ヘッドコーチが口にしたのは勝利の喜びではなく、「チャンピオンとしては満足できない」という厳しい自己評価だった。
「しっかり守り切ったところは良かったですけど、何も満足できない結果だと思っています」
5月に開幕したXリーグプレミアでは、開幕からオービックシーガルズ、富士通フロンティアーズという強豪との対戦が続き、2連敗。その後はSEKISUIチャレンジャーズ、東京ガスを相手に連勝し、星を五分に戻した。それでも指揮官の視線は、目の前の白星ではなく、その先にある秋季シリーズへ向いていた。
この日は2年目QB須田啓太が今季初先発を務めた。高山HCは「本人は満足していないと思います」としながらも、「1試合をやり切ったことは今後のモチベーションになる。須田で勝てたことはチームとして財産になります」と評価。さらに、「今日の結果を踏まえて、この夏が楽しみです。現時点では荒木も小林(宏充)も含めてフラットな状況」と話し、荒木優也、小林とのQB争いが、夏を経て新たな局面を迎えそうだ。
約2か月のサマーブレークでは、まず選手たちに約2週間の休養を与える予定。その後は「フィジカルをもっと鍛えたい。あとはファンダメンタル。そこを夏にしっかり取り組んで、秋に勝てるようにしたい」と課題を挙げた。
春を五分で折り返した昨季王者。巻き返しへの準備は、すでに始まっている。