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「脳汁出ました」島田隼輔が味わったXプレミア開幕戦の高揚感

【KとしてFGを蹴るオービックシーガルズのRB島田隼輔(中央) ©X LEAGUE】

Xリーグプレミア開幕戦――その主役は、間違いなくオービックシーガルズだった。

5月3日、東京ドーム。昨季ライスボウルの再戦となったパナソニック インパルスとの一戦で、オービックは21対20の逆転勝利。約15,000人のファンが詰めかけた大舞台で、昨季王者相手に雪辱を果たした。

試合後、塚田昌克ヘッドコーチは「夢で35対35を見た」と冗談交じりに振り返りつつ、「思ったより心臓が飛び出そうでした。緊張しました」と本音も漏らした。

実際、この日のゲームは最後まで何が起きてもおかしくない展開だった。第4クオーターに逆転しても、「まだ何かあるんじゃないかと思いました」と語ったように、指揮官にとっても気の抜けない48分間だった。

【パナソニックとの開幕戦で戦況を見つめるオービックの塚田昌克HC(右) ©X LEAGUE】

そんな中で、勝敗を分けた存在のひとりが島田隼輔だった。今季からキッカーも兼任することになった島田は、この日ゲームMVPを獲得。自らのタッチダウンランに加え、決勝フィールドゴールも成功させた。第4クオーターには一度フィールドゴールを外しながらも、相手反則による蹴り直しで成功。「チームのみんなが声をかけてくれたので、思い切り蹴ろうっていうだけ。気持ちで蹴りました」と振り返った。

そして島田は、この日の東京ドームの雰囲気について、率直な言葉を残している。

「気持ちいいですね。自分がタッチダウンし、自分が得点決めるっていうのは、脳汁出ました」

【「本業」のRBとしてボールキャリーする島田隼輔(中央) ©X LEAGUE】

超満員に近いスタンド、響く歓声、そして1点差の熱戦。オービックにとっても、選手個人にとっても、特別な開幕戦になったことが伝わってくる。

もちろん、新戦力の存在感も大きかった。開始直後には、新加入のWRテイ・カニングハムが79ヤードタッチダウンパスキャッチを決め、一気に流れを引き寄せた。塚田ヘッドコーチも「活躍してもらうために移籍してもらっている」と期待を寄せる。

一方で、QBピアース・ホリーには「ちょっと狙いすぎていた」とも分析。レシーバー陣が練習でディープパスを通していたことや、追いかける展開だったこともあり、「奥を狙いたかった」と振り返った。

それでも、最後に勝ち切った。ライスボウル敗戦から約4か月。オービックは開幕戦という大舞台で、昨季王者相手にきっちり借りを返した。そして島田は、東京ドームへ再び戻ってくることを誓った。

「もう一度東京ドームに戻ってきて、ライスボウルに出場して勝ち切る」